アジア 7社 2026年最新 Cathay Pacific CX HK Express UO Singapore Airlines SQ

アジアの航空会社 パイロット年収比較
香港・シンガポール・ベトナム・フィリピンの7社

香港・シンガポール・ベトナム・フィリピンの7社について、機長と副操縦士の年収、応募に必要な飛行時間、英語の水準、有給休暇、2026年9月時点の募集状況をまとめました。年収以外の項目は各社の公式ページと年次報告書の記載で、出典はすべて本文に付けています。台湾の3社は別ページです。

KEY NUMBERS

アジア7社の年収

項目 キャセイ シンガポール航空 スクート 香港エクスプレス ベトナム航空 ベトジェット フィリピン航空
機長 年収 約¥3,600万
当サイトの推定(公開情報からの推計)。会社が公表した金額ではありません
約¥3,400万
当サイトの推定(公開情報からの推計)。会社が公表した金額ではありません
¥1,900万〜2,900万 ¥1,400万〜2,600万 ¥1,400万〜2,500万 ¥1,200万〜2,300万 ¥1,150万〜2,100万
副操縦士 年収 約¥1,956万
公式募集の目標年収 HKD 964,646。目標ブロックアワーを飛んだ場合の額で、保証額でも平均でもありません(2026年1月時点・月額手当は別)
約¥1,850万
当サイトの推定(公開情報からの推計)。会社が公表した金額ではありません
¥850万〜1,450万 ¥800万〜1,500万 ¥700万〜1,450万 ¥600万〜1,350万 ¥500万〜1,050万
公式に公開されている金額 目標年収
副操縦士・セカンドオフィサーのみ
公表なし 公表なし 公表なし 公表なし 公表なし 公表なし
機長 最低総飛行時間 公表なし 7,000 h
PIC 3,000時間ほか
公表なし 公表なし 公表なし 4,000 h
2025年2月の募集より
公表なし
副操縦士 最低総飛行時間 1,500 h
3,000時間が望ましい
1,500 h
3,000時間が望ましい
公表なし 公表なし 公表なし 4,000 h
2025年2月の募集より
公表なし
英語要件 ICAO Level 4+ ICAO Level 5+ 公表なし 公表なし 公表なし 公表なし 公表なし
有給休暇 28日(副操縦士) 公表なし 公表なし 最大35日 公表なし 公表なし 公表なし
2026年9月時点の募集 自社養成・SO・FO 機長・副操縦士 A320機長・FO・B787機長 社内向け1件のみ なし なし なし

※ キャセイパシフィックとシンガポール航空は、公式の募集例がある項目はその額を、公式の金額が無い項目は当サイトの推定年収を、それぞれ種類を書いて載せています。残る5社の年収の幅は、PILOT VALUE に匿名で届いた給与データと公開資料から算出したもので、各社の公式発表ではありません。飛行時間・英語・有給休暇・募集状況は、各社の公式ページ・年次報告書・募集要項の記載です。「公表なし」は公式に記載がない項目です。

CATHAY PACIFIC

キャセイパシフィック ── 副操縦士の年収を金額で公開している

この7社で、採用ページに年収の金額を載せているのはキャセイパシフィックだけです。対象は自社養成・セカンドオフィサー・ファーストオフィサーの3区分で、機長の金額は公開されていません。

CX

ファーストオフィサー

目標年収HKD 964,646*
月額手当HKD 20,000 から*
有給休暇28日
最低総飛行時間1,500 h
3,000時間が望ましい。うち機長(P1)500時間以上(うち監督下の機長は250時間まで)。ICAO English Level 4 以上。
CX

セカンドオフィサー

目標年収HKD 629,109*
月額手当HKD 14,000 から*
有給休暇21日
最低総飛行時間250 h
香港の所得税について、同じページが「Typical Hong Kong tax rate at around 17%」と書いています。
この金額を読むときの3つの前提
  • 確定額ではなく目標額です。原文は「Target Annual Salary based on achieving Target Annual Block Hours」。年間の目標ブロックアワーを達成した場合の年収で、実際に飛んだ時間によって変わります。
  • 2026年1月時点の金額です。採用ページに「Latest figures as of Jan 2026, subject to periodic review」(定期的に見直す)と注記があります。
  • 月額手当は目標年収に含まれません。採用ページでは年収とは別の項目として記載されています。

ファーストオフィサーの目標年収を円に換算すると約¥1,956万、セカンドオフィサーは約¥1,275万です。機長について、このページに出している約¥3,600万は公開情報から当サイトが推計した金額です。キャセイパシフィックが公表した金額ではありません。

SINGAPORE

シンガポール航空 ── 応募条件は細かいが、給与額は非公開

公式に公開されている応募条件

機長(契約・最長12か月)
総飛行7,000時間。うち国際線の商用ジェットで機長として3,000時間、A350 または A380 で機長として1,500時間。同型機で機長2年。
副操縦士
総飛行3,000時間が望ましく1,500時間でも可。ただし A350 または A380 で1,500時間と、同型機で2年が必要。
英語
ICAO Level 5 以上(このページの7社で最も厳しい)
自社養成の拘束年限
副操縦士に任命されてから7年

身長の下限が公式に定められている

“Minimum height requirement of 1.58m to ensure full reach and the safe operation of all flight deck controls”
(操縦席のすべての操作系に確実に手が届き、安全に操作するため、身長158cm以上)
募集要項に給与額の記載はありません
機長・副操縦士のいずれの募集要項にも金額がありません。記載されているのは選考の流れ・訓練・契約期間です。給与に触れた表現は「more than just a competitive salary」(競争力のある給与だけではありません)と、自社養成向けの「an attractive salary」(魅力的な給与)の2つだけです。有給休暇の日数も公開されていません。
スクートの応募条件はシンガポール航空とは別です

スクートはシンガポール航空グループの LCC ですが、採用は別枠で、募集要項も別に出されます。2026年9月時点で出ている募集は3件です ── 「Direct Entry A320 Captain 2026 (Singapore Assessment Centre)」「Direct Entry First Officer 2026」「Direct Entry B787 Captain 2026」。必要飛行時間・英語要件・年齢・身体検査は募集要項に書かれていないため、上の表では「公表なし」としています。年収の欄は、当サイトが匿名の給与データと公開資料から出した幅です(会社が公表した金額ではありません)。シンガポール航空の条件を当てはめないでください。

採用サイト:careers.flyscoot.com
VIETNAM

ベトナムの2社 ── 規模と昇格の実績は公開、給与は全社員の数字だけ

VN

ベトナム航空 ── パイロット1,055人、うち外国籍99人

2025年12月31日時点の運航パイロット(VASCO を含む)1,055人 ── 機長532人、副操縦士523人。ベトナム国籍966人(91.60%)、外国籍99人(9.40%)。
出典:ベトナム航空 2025年 年次報告書(ベトナム語)
  • 2025年に副操縦士から機長へ昇格したのは20人(計画20人に対して100%)、機種移行は112人。昇格の実績を数字で公開している会社は、この7社ではベトナム航空だけです。
  • 給与は伸び率だけが公開されています ── 「Thu nhập bình quân đã tăng hơn 25% so với năm 2019, trong khi tiền lương bình quân tăng gần 40%.」(2019年比で平均収入が25%以上、平均賃金が40%近く増加)。全社員の数字で、パイロットの年収ではありません。
  • 募集は別の採用サイトに出ます。2026年9月時点でパイロットの募集は0件、掲載中の21件はいずれも給与欄が「Thỏa thuận」(応相談)です。
VJ

ベトジェット航空 ── 年報の平均収入は全社員の数字

2025年の年次報告書に、1人あたり1か月あたりの平均収入の推移が図で載っています。従業員数は7,632人、職種の内訳は「客室乗務員 27.92% / パイロット 12.47% / その他 59.60%」と書かれています。

この図をパイロットの年収として読めない理由
  1. 全社員の数字で、パイロットは従業員の12.47%にすぎません。
  2. どの棒がどの年かが年報に明記されていません。従業員数7,632人が2025年の数字であることは確認できますが、他の年は特定できません。
  3. 「thu nhập」(収入)と「tiền lương」(賃金)の使い分けが定義されていないため、何を含んだ額なのかが分かりません。
図の金額は1か月あたり(「/tháng」)で、年収ではありません。
2026年9月時点の募集は0件です(採用サイトの区分が「Pilots (0)」)。上の表の4,000時間は、2025年2月14日から17日まで出ていた募集の条件です ── 機長は総飛行4,000時間・多人数運航機で機長1,500時間(監督下の機長を除く)・A320F 1,500時間・A320F で機長500時間、副操縦士は総飛行4,000時間・A320F 1,500時間。この募集には「Salary:」の見出しはありましたが、金額は書かれていませんでした。
HONG KONG & THE PHILIPPINES

香港エクスプレスとフィリピン航空 ── 2026年9月時点で募集なし

UO

香港エクスプレス航空

パイロットの公式ページに載っているのは、待遇の項目名だけです。金額の記載はありません。

  • Medical Insurance
  • Loss of Income Insurance
  • Staff Travel Benefits(UO・CX と他社便)
  • Up to 35-day Leave
  • Bonus
  • Relocation Assistance
記載はこの6項目の名称だけで、金額や条件は書かれていません。読み取れるのは「賞与がある」「休暇が最大35日」までです。
2026年9月時点の募集は、社内向けのライントレーニング機長1件のみです(採用サイトの区分は「Cockpit (0)」「Flight Operations (1)」)。以前あった A320 副操縦士の募集は終了しています。
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フィリピン航空

“There are currently no open positions matching this category or location.”
(この区分・この勤務地に、いま開いている募集はありません)/出典:フィリピン航空 採用サイト(パイロット・客室乗務員)
  • パイロットの区分に募集がありません。給与・必要飛行時間・英語要件のいずれも公式には公開されていません。
  • 持株会社の法定開示に職種別の給与はなく、組合(ALPAP)の団体協約も本文が公開されていません。
CAREER GUIDE

7社のどこを選ぶか

1
金額を確かめてから動きたい・時間がまだ少ない
キャセイパシフィック

7社で唯一、目標年収・月額手当・有給休暇・必要飛行時間が1ページにまとまっています。セカンドオフィサーは総飛行250時間から応募できるため、入口としても最も手前です。機長の金額は公開されていません。

2
大型機で機長の経験があり、英語も十分にある
シンガポール航空

応募条件が細かく公開されており、A350 または A380 での機長経験がそのまま活きます。英語は ICAO Level 5 以上で、この7社で最も高い水準です。募集要項に金額の記載はないため、給与は選考の中で確認することになります。契約は最長12か月です。

3
「アジアで一番高いところ」を探している
順位は出していません

年収を公開しているのは1社だけで、その1社も機長の額は出していません。順位を断定している記事は推計を含んでいます。このページが示せるのは、各社の年収の幅とその根拠までです。

FAQ

よくある質問

アジアの航空会社でパイロット年収が高いのはどこですか?+
順位は出していません。7社のうち公式の金額があるのは、キャセイパシフィックの副操縦士の目標年収 約¥1,956万(2026年1月時点。目標ブロックアワーを飛んだ場合の額で、保証額でも平均でもありません)だけで、キャセイパシフィックの機長 約¥3,600万、シンガポール航空の機長 約¥3,400万・副操縦士 約¥1,850万は当サイトの推定年収です(公開情報からの推計で、会社が公表した金額ではありません)。残る5社について匿名で届いた給与データと公開資料から出している幅は、スクートの機長が¥1,900万〜2,900万、香港エクスプレス航空の機長が¥1,400万〜2,600万、ベトナム航空の機長が¥1,400万〜2,500万、ベトジェット航空の機長が¥1,200万〜2,300万、フィリピン航空の機長が¥1,150万〜2,100万です。根拠の種類が違うので、7社を並べた順位は作っていません。
アジアで公式に給与額を出している航空会社はありますか?+
キャセイパシフィックだけです。採用ページに「Target Annual Salary(目標年収)」としてファーストオフィサー HKD 964,646、セカンドオフィサー HKD 629,109 を出し、月額手当(20,000/14,000 香港ドルから)と有給休暇(28日/21日)も並べています。数字には「Latest figures as of Jan 2026, subject to periodic review」(2026年1月時点の最新値・定期的に見直される)という注記が付いています。
キャセイパシフィックの機長の年収は公式に出ていますか?+
出ていません。採用ページに金額があるのは自社養成・セカンドオフィサー・ファーストオフィサーの3つで、機長の額はありません。このページに出している機長 約¥3,600万は、公開情報から当サイトが推計した推定年収です。
「Target Annual Salary」は必ずもらえる額ですか?+
いいえ。キャセイパシフィックのページには「Target Annual Salary based on achieving Target Annual Block Hours」(目標の年間ブロックアワーを達成した場合の目標年収)と書かれています。つまり飛んだ時間に応じて動く額です。香港の所得税については同じページが「Typical Hong Kong tax rate at around 17%」(香港の一般的な税率は約17%)と書いています。
アジアでいまパイロットを募集している会社はどこですか?+
2026年9月時点で募集が出ていたのは、キャセイパシフィック(自社養成・セカンドオフィサー・ファーストオフィサー)、シンガポール航空(機長・副操縦士。セカンドオフィサーは締め切り中)、スクート(A320機長・副操縦士・B787機長)です。香港エクスプレス航空は社内向けのライントレーニング機長1件のみ、ベトナム航空・ベトジェット航空・フィリピン航空はパイロットの募集が0件でした。
シンガポール航空の採用条件で特徴的なものはありますか?+
身長の下限が公式に書かれています ── 「Minimum height requirement of 1.58m to ensure full reach and the safe operation of all flight deck controls」(操縦席のすべての操作系に確実に手が届き安全に操作するため、身長158cm以上)。英語も ICAO Level 5 以上で、この地域で最も厳しい水準です。機長は総飛行7,000時間(うち国際線の商用ジェットで機長として3,000時間、A350 または A380 で機長として1,500時間)と、同型機で機長2年が必要です。
ベトナムの航空会社は年報にパイロットの年収を書いていますか?+
書いていません。ベトナム航空の年報にあるのは全社員の伸び率(2019年比で平均収入が25%以上、平均賃金が40%近く増加)だけです。ベトジェット航空の年報には1人あたり月あたりの平均収入の推移が載っていますが、こちらも全社員の数字で、パイロットは従業員の12.47%です。どちらもパイロットの年収としては使えません。
ベトナム航空は何人のパイロットを抱えていますか?+
2025年12月31日時点で1,055人(VASCO を含む)です。内訳は機長532人・副操縦士523人、ベトナム国籍966人(91.60%)・外国籍99人(9.40%)。このページの7社で、パイロットの人数を公式に出しているのはベトナム航空だけです。2025年に副操縦士から機長へ昇格したのは20人(計画20人に対して100%)、機種移行は112人でした。
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各社の詳細と、他の地域の比較

この表の「公表なし」を埋められるのは、現場の数字だけです

7社のうち6社は年収を公開していません。だから上の表には「公表なし」が並びます。この空欄を埋められるのは、実際にそこで飛んでいる人の給与データだけです。匿名で1件加わるごとに、年収の幅は少しずつ狭くなります。

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