湾岸5社の年収レンジ
| 項目 | エミレーツ | カタール航空 | エティハド航空 | リヤド航空 | ガルフ・エア |
|---|---|---|---|---|---|
| 機長 年収 | ¥2,489万 公式募集例の現金給与 総待遇 約¥5,129万相当 |
¥2,900万 当サイトの推定(公開情報からの推計) 会社が公表した金額ではありません |
¥2,917万 求人の年額の上限 月75時間前提・平均ではありません |
¥3,600万〜5,000万 | ¥2,700万 当サイトの推定(公開情報からの推計) 会社が公表した金額ではありません |
| 副操縦士 年収 | ¥1,666万 公式募集例(Standard)の現金給与 総待遇 約¥3,895万相当 |
¥2,050万 当サイトの推定(公開情報からの推計) 会社が公表した金額ではありません |
¥2,224万 求人の年額の上限 月75時間前提 |
¥2,700万〜3,400万 | ¥1,500万 当サイトの推定(公開情報からの推計) 会社が公表した金額ではありません |
| 公式に公開されている金額 | 3つある AED と USD で併記 |
公表なし | 「最大」の額 月75時間の飛行を前提 |
公表なし | 公表なし |
| 住居 | 現物(社宅) 値段を別建てで明示 |
公表なし | 現金(住宅手当) 「最大」の額の中に含まれる |
公表なし | 公表なし |
| 機長 最低総飛行時間 | 7,000 h | 公表なし | 5,500 h A320・PIC 2,500時間 |
公表なし | 公表なし |
| 副操縦士 最低総飛行時間 | 2,000 h | 公表なし | 2,000 h または A320 で1,500時間 |
公表なし | 公表なし |
| 英語要件 | Level 5 以上(機長)/4以上(副操縦士) | 公表なし | ICAO Level 4+ | 公表なし | 公表なし |
| 有給休暇 | 42日 | 公表なし | 42日 | 公表なし | 公表なし |
| 2026年9月時点の募集 | 機長・副操縦士とも | 公表なし | 機長・副操縦士とも | なし(募集は終了) | なし |
※ 上の金額は種類が違います。エミレーツは会社が公表している募集例(現金給与と、住宅・学費などを含む総待遇)、エティハド航空は求人に書かれた年額の上限(月75時間の乗務が前提。上限であって平均ではありません)です。カタール航空とガルフ・エアは公式の金額が無いため、当サイトの推定年収を載せています(公開情報からの推計で、会社が公表した金額ではありません)。リヤド航空の幅は、PILOT VALUE に匿名で届いた給与データと公開資料から算出したもので、公式の発表ではありません。種類が違うので、足し引きしたり順位をつけたりはできません。飛行時間・英語・住居・有給休暇・募集状況は、各社の公式ページおよび求人票の記載です。「公表なし」は公式に記載がない項目です。金額は所得税を引かれない前提で扱っています。
エミレーツが公開している金額は3つある。どれを「年収」と呼ぶかで2倍以上変わる
湾岸5社で最も細かく公開しているのがエミレーツです。ただし並んでいる3つの金額は、足し合わせる関係にありません。「エミレーツの機長は◯◯万円」と1つの数字だけを示している記事は、このうちどれを指しているのかが分かりません。
機長(Direct Entry Captain)
副操縦士(First Officer)
- 手取り現金 … 基本給と飛行手当を、月85時間の飛行を前提に年換算したもの。
- 給与と福利 … 上の現金に、社宅・学費・医療・航空券・退職金積立を足した合計。しかも「本人・配偶者・対象となる子2人」を前提にしています。子どもがいない人に同じ額が入るわけではありません。
- 社宅の値段 … 現物で用意される住居の値段そのもの。現金では入ってきません。
上の表に出しているエミレーツの金額は、この3つのうち「手取り現金」と「給与と福利」を円に直したものです。このサイトが本人から集めているのは給与明細に印字される総支給額で、社宅や学費は含まれません。数え方が違うので、会社の公表額と本人の明細の額は置き換えずに、それぞれ何の金額かを書いて並べています。
エティハド航空は「最大」の額と条件を求人票に書いている
副操縦士
“with the potential to earn up to AED 513,732 (USD 138,318) per year based on 75 flying hours per month”
- 中身:基本給・飛行手当・住宅手当・レイオーバーと食事の手当。
- 入っていないもの:学費補助(小学校 AED 40,000・中等 AED 55,000、子3人まで)、所得補償、各種保険、社員航空券、退職手当、引越し支援。これらは別立てで書かれています。
- 条件:総飛行2,000時間・多人数運航のグラスコックピット1,500時間・同型機500時間(A条件)か、総飛行1,500時間・A320で1,000時間(B条件)。直近12か月に A320 で飛んでいること、ICAO ATPL(凍結でも可)、第一種航空身体検査、入社時50歳未満、ICAO English Level 4 以上。有給休暇42日。
機長
“up to AED 674,029 (USD 181,589) per year based on 75 flying hours per month”出典:エティハド航空 求人票(機長・整理番号 80371)
- 条件:総飛行5,500時間・多人数運航のグラスコックピットでPIC 2,500時間・A320 でPIC 1,500時間。直近12か月に A320 で飛んでいること、ATPL、第一種航空身体検査、入社時59歳未満、ICAO English Level 4 以上。増員運航の便は75%で数えると明記。有給休暇42日。
- この「最大」の額は、月75時間の飛行を前提にした上限です。平均でも最低保証でもありません。75時間は上限に近い飛び方なので、普通の月の実額はこれより下がります。学費補助・退職手当などもこの額には含まれていません。
エミレーツは社宅を現物で用意し、その値段を給与とは別に示しています。エティハド航空は現金の住宅手当で、これは「最大 AED 513,732」の中に入っています。つまり同じ「住居つき」でも、エミレーツの手取り現金には住居ぶんが入っておらず、エティハド航空の額には入っています。この2つを並べて足し引きすると、必ずどちらかが誤って高く(または低く)出ます。まとめサイトの湾岸比較表がバラバラなのは、ほとんどここが原因です。
エティハド航空は自社養成の月額も公開しています ── AED 5,000 から始まり、16,667、24,000、上限 34,000、副操縦士に上がって 39,853。年収ではなく月額なので、他社の年間の額と直接並べられません。
カタール航空・リヤド航空・ガルフ・エア ── 公式に金額も条件も出ていない
この3社は、給与額だけでなく応募条件も公式に出していません。上の表の年収のマスには、当サイトの推定年収を入れています。他のサイトには金額を書いている記事もありますが、どれも出どころを示していないため、このページでは使っていません。
カタール航空 ── 給与・応募条件とも非公開
カタール航空は、給与額も応募条件も公式に公開していません。必要飛行時間・英語要件・年齢・住居の扱いも、公式ページには記載がありません。上の表に出している機長 ¥2,900万・副操縦士 ¥2,050万は、公開情報から当サイトが推計した金額です。カタール航空が公表した金額ではありません。
リヤド航空 ── 2026年9月時点でパイロットの募集なし
- 以前あったパイロットの募集2件は、どちらも採用トップページへ転送されます。募集は終了しています。人材登録の受付に残っているのは人事部門の職種だけです。
- 採用ページに載っているのは注意書きだけです ── 「Riyadh Air will only engage with potential applicants through our official channels and that Riyadh Air would never request any payments or personal bank details during the application process.」(応募の過程で金銭や銀行口座の情報を求めることはない)。
ガルフ・エア ── 2026年9月時点でパイロットの募集なし
- 2026年9月時点で掲載されている募集は10件あり、パイロット・機長・副操縦士はいずれも含まれていません。
- 給与についてページにあるのは「Competitive salary package.」の一文だけです。金額はありません。
- 組合(GAPTU)の団体協約は、2024年7月に締結の発表があるだけで、本文も金額も公開されていません。
- 募集の受付は別の採用システムへ移っています。検索で出てくる jobs.gulfair.com と careers.gulfair.com は、どちらも現在は存在しません。古い記事のリンクは開けません。
5社のどこを選ぶか
5社で唯一、社宅の値段まで金額で公開しています。「本人・配偶者・子2人」を前提にした合計も出ているので、家族の人数が前提と近いほど紙の上で読みやすくなります。ただし機長は7,000時間・ICAO English Level 5 以上と、入口も5社で最も高いところにあります。
副操縦士に2つの入口を用意していて、A320 で1,000時間あれば総飛行1,500時間でも受けられると公式に書いています。年齢の上限(副操縦士は入社時50歳未満・機長は59歳未満)も金額も条件も1枚の求人票に揃っているので、条件を確かめやすい会社です。
年収を公開しているのが2社だけで、その2社も同じものを数えていない(現物の社宅と現金の住宅手当)ためです。順位を断定している記事は推計を含んでいます。このページが示せるのは、各社の年収の幅とその根拠までです。幅が狭くなるのは、実際にそこで飛んでいる人のデータが増えたときだけです。
よくある質問
湾岸の航空会社でパイロット年収が最も高いのはどこですか?+
湾岸の航空会社は公式に給与額を出していますか?+
エミレーツが出している3つの数字は何が違うのですか?+
エミレーツとエティハド航空の住居はどう違うのですか?+
湾岸は本当に非課税ですか?+
リヤド航空のパイロット採用条件はどうなっていますか?+
ガルフ・エアはパイロットを募集していますか?+
各社の詳細と、他の地域の比較
湾岸で飛んでいる人の数字が、この幅を狭くします
公式の金額が無い会社のマスには、当サイトの推定年収が入っています。推定や幅を実際の数字に変えられるのは、いま湾岸で飛んでいる人の給与データだけです。匿名で1件加わるごとに、年収の幅はその分だけ狭くなります。
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